「オレが死ぬわけないだろ!」
「何で自分がこんな目に…!」
「神様…何でもしますからどうか健康な身体に戻して」
「もうオレはダメなのか…」
自身の病気「完全(高度)房室ブロック」が発覚してからペースメーカー手術を行って数ヶ月の間、
とにかく頭の中がゴチャゴチャになったり、状況が理解できたと思ったらとてつもなく凹んだり、挙句の果てには神頼みのように天に向かってお願いしたりと、とにかく様々な感情が目まぐるしく襲ってきました。。
正直、あの時の感覚は生きてる心地がしませんでした(´△`)
何とか手術後から半年〜1年でようやく自身の病気や障害、これからの人生を受け入れることが出来ましたが、これって実は至って正常な流れなんです!
今回は病気発覚から自分自身を受け入れられるまでの「受容過程」についてお伝えします
この「受容過程」は、様々な場面で応用することが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください
自分を受け入れるまでには過程がある
もし自身が突如として重大な病気を告知されたり、身の回りで不幸な話が舞い込んできた時、すんなりとその事実を受け入れることが出来ますか?
オレは出来なかった!!/(^o^)\
おそらくほぼ全ての人が突然の事に頭が混乱して、現状を理解するのが難しいと思います
ようやく現状が理解できたと思ったら「どうして…何で!?」と思わず怒りが込み上げてきて、頭で理解しているつもりでもどこかでそれを受け容れる事が出来なかったりといった流れになると思います
でも心配することはありません。これって当たり前の流れなんです
全てを受け容れるまでには、様々な過程を辿ってそこに至ると言われています
なので現在、自身の現状を受け入れられない人がいたとしても、いつかきっとその現状を「受容」して、前向きに人生を送ることが出来ると断言します!
受容過程という考え方
上記のような段階を辿って、最終的に受け容れる過程の事をその名の通り「受容過程」と言います
有名なものではエリザベス・キューブラー=ロスが提唱した「死の受容のプロセス」という考え方があります。これらはよく介護や看護の勉強をする時にたびたび名前が出ますので、ここらで1つ勉強しておきましょうw
エリザベス・キューブラー=ロスは、アメリカ合衆国の精神科医。死と死ぬことについて関する書『死ぬ瞬間』の著者として知られる。 著書において、彼女は初めて今日では「死の受容のプロセス」と呼ばれている「キューブラー=ロスモデル」を提唱している。(引用:Wikipedia)
死の需要のプロセス
まずエリザベス・キューブラー=ロスが提唱した「死の需要のプロセス」ですが、これは主に高齢者などの介護を勉強する際に出てきます
この考え方では「人が死を受け入れるまでには5つの段階に分けられる」とされており、流れとしては
- 否認
- 怒り
- 取引
- 抑うつ
- 受容
といった過程を辿ると言われています
順に説明すると…
1.否認
まさか自分が死ぬとは思わない、何かの間違いだと現状を受け入れられない様子
2.怒り
「何で自分が死ななきゃならないんだ!」と、怒りの感情がでてくる
3.取引
「神様お願いします」といった感じで、何かにすがる代わりに自分の死を回避しようとする
4.抑うつ
「もうダメなのか…」と変えられない現実に直面して抑うつ状態になる
5.受容
死を受け入れる段階
といった流れを辿ると言われています
上記では高齢者の死に対して例を挙げていますが、これって自身の病気発覚やペースメーカーを植込んで障害者になった事でも、この考え方に当てはめることが出来るではないでしょうか?
冒頭でも書いたように、自分も状況を受け入れる事が出来ませんでしたし、次第に「どうして自分が!?」といった怒りの感情もこみ上げましたし、神頼み的な事もしました。さらにペースメーカー手術を行った後もしばらくは「自分はもうだめなのか…」と気分の落ち込みがありましたので、まさにこの「死の受容のプロセス」の通りの過程を辿っていたのだと感じます
※このエリザベス・キューブラー=ロスの考え方の他にも、ナンシー・コーンが提唱した「障害受容に至るプロセス」などがありますが、個人的にはこの「死の需要のプロセス」がしっくりくるので、今回はこれらは割愛させて頂きます
時間はかかるかもしれないけど、いつか受け入れられる日がくるよ!
今だからこそ自分は声を大にして言いたい
今は自分を認められないかもしれないけど、いつかそれらを受け容れる事がきっと出来ます!
現状を否認することも怒ることも、何かにすがったり落ち込む事も、どれも正常なプロセスなんです
辛い時に頑張らなきゃとか、無理に前向きに考える必要はありません。落ち込む時はとことん落ち込んだ方がいいと思います。そしていつの日かきっと、それらも良き思い出として「受容」する事ができると自分は思っています
この考え方が少しでも参考になればさいわいです
おしまい!
素晴らしい記事ですね。同様な状況の時、横でみていて、かける言葉に困ったとき、この記事をタイミングみて、読ませてあげるといいと思いました。また、ここに書かれた受容過程、受容のプロセスというのは、初めて勉強しましたが、納得できるものでした。