完全房室ブロックという体験

心臓のイラスト

初めまして、吉川さんです

 

突然ですがみなさんは「死にかけた」という経験はありますか?

「餅を詰まらせた」「事故に合いそうになった」「高熱をだして何日も寝込んだ」などなど、程度の違いはあれど何かしらの形で普段の会話でも「死にかけた」という言葉はよく耳にします

 

そんな日常でも何気なく聞かれる「死にかける」という言葉ですが、

今回は「本当に死にかけると人間はどうなるのか?」という事を「いつ突然死してもおかしくない」と医師からの宣告を受けた自身の体験を通して書いていきます。参考にしていただければ幸いです

 

まず初めに

まず少しだけ自分の事を書かせていただきますが、自分は2016年10月に原因不明の体調不良になり、数か月にわたる検査の結果、医師から徐脈性不整脈による「完全房室ブロックと告知を受けました

 

下記に徐脈性不整脈、房室ブロックについて引用しておきます。

 

徐脈(じょみゃく)は不整脈の一種で、洞性徐脈、徐脈性不整脈とも言われる。成人の安静時心拍数は一般に毎分60〜75回(bpm)であるが、60回(bpm)未満を徐脈と定義する。徐脈はに必要な血液を送ることができなくなるため、めまい失神、ふらつきなどを生じせしめたり、ときに理解力や記憶の低下が見られボケに似た症状が出る場合などがあり、こうしたケースでは適切な治療が必要となる。

引用:ウィキペディア(Wikipedia)徐脈より

 

房室ブロック(ぼうしつぶろっく)は、心臓刺激伝導系において、心房から心室に刺激が伝わらない、または刺激伝導が遅延する病態。英語のAtrioVentricular Blockを略してAV block、AVブロック、AVBとも言う。

房室ブロックは軽症から重症へ大きく3つに分類され、軽症から順に第1度房室ブロック、第2度房室ブロック、第3度房室ブロックと言う。

第3度房室ブロック 完全房室ブロックともいう。刺激伝導系上の障害により、心房から心室に刺激が全く伝わらない状態。引用:ウィキペディア(Wikipedia)房室ブロックより

 

つまり心臓を動かす電気信号が何らかの障害により全く伝わらなくなり、心臓が止まってしまい、場合によってはそのまま死亡してしまう病気だそうです

 

さいわい、自分は心臓が5~6秒止まってましたが、暫くするとまた心臓が動き出していたので一命は取り留めましたが…冷静に考えると怖いですね

 

ちなみに心筋梗塞や自律神経の乱れなど原因は様々あるそうなのですが、自分の場合は結局何が原因なのかハッキリしていません

心臓が止まるとどんな症状が出るの?

さて、ここで当時心臓が止まった時に起きた様々な症状を説明していきます

1.立っていられない!凄まじい眩暈(めまい)

それはもう、凄まじいとしか言いようのない激しい眩暈が起きました

 

2016年10月頃、最初の頃は軽くフラっとした感じで自分でも「何か体調崩したかな?」って感じだったのですが、日を追うことにそのフラっとした感じは強くなり、2016年年末には少し動いただけで激しい眩暈に襲われ、ついには10分間も起き上がっていられない状態になりました

2.動悸・息切れ・疲労感の日々

上記の立ち上がっていられない程の眩暈に加えて起こったのが、自分でも分かるくらいの動悸と息切れ、疲労感

 

30歳になって体力落ちたかな?くらいに思いましたが、いくらなんでも急過ぎるだろって感じで、少しの動作でも動悸や息切れを起こす日々が続きました

3.意識が薄れていく感覚

毎回ではなかったのですが、時折フワっとした感覚になりそのまま意識を失いそうになりました。感覚的な話ですが、そのまま自分自身という存在が無くなりそうな…何とも不思議な感覚でした
そして意識がハッキリ戻ってきたと思ったら上記の眩暈や動悸の無限ループに陥り、もう生きてる実感はありませんでした
以上が自分が完全房室ブロックを発症した時の症状です
何だか体調が悪いな~と思った途端、一気に体調が悪化し立ち上がれない程になりましたので、普段の状態と何だか違うなと思ったら早めの病院受診をしてもらった方がいいです。一歩間違えれば突然死ぬ可能性もあります
【完全房室ブロック】
・立ち上がれない程の眩暈(めまい)
・激しい動悸、息切れ、疲労感
・意識を失いそうになる
上記症状が突然現れたら要注意!!

最後に

繰り返しになりますが、ある日激しい眩暈や動悸、失神などの症状が現れた場合は早めの病院受診を行い検査してもらいましょう。「すぐ治るさ!」「病は気から!」という考え方も場合によっては大切な事もあります

しかし自分のことを知っている一番の理解者は他の誰でもない「自分自身」です

明らかに自分の体調に普段とは違う異変や違和感を感じた時は、迷わず病院に行ってください

 

自分も検査で病気が発覚するまで家族含め周囲の人から色々な事を言われました

 

2016年10月~2016年12月、正直病気が発覚するまでのこの期間が自分自身一番辛い時期でしたが、それでも周りに何を言われても自分に起きている異変を突き止めたくて病院に行き色々な検査を行い、数々の体調不良の原因が完全房室ブロックである事が分かった経緯があるので尚更そう思うんですね

しかしそうは言っても「じゃあどうやって病院とかで検査するんだよ!?」って疑問もあると思うので、次回は病院での検査までの流れを中心に書いていこうと思います!

 

それでは今回はこの辺で、おしまい!

2 件のコメント

  • PVC(期外収縮)の自覚回数が増えた為、自分の勤務している病院で循環器にかかり、ホルター心電図等検査を行いました。
    幸いPVCは一日700回程度しか起こっておらず、危険な連発もありませんでしたが、睡眠時に3-4秒の洞停止が幾度か起こっていることがわかりました。
    一度見てもらっても良いかもねといった優しい言葉や、なんで循環器なんかかかってるの?といった辛辣な言葉も受けましたが、かかって良かったなって思ってます。
    一番の理解者は自分という言葉に胸を打たれました。
    私は今30歳です。覚醒時の発生や欠神発作がない為すぐにペースメーカーを埋め込むことはありませんが、このブログを見つけて、安心した気持ちになりました。
    続けていてくれて、無事に生きていてくれてありがとうございます。
    今後もお互いお元気でいられますように。

    • コメントありがとうございます!
      仰るように体調に対して優しく声をかけて下さる方や辛辣な言葉を投げる人など様々いますね。
      少しでも参考になればさいわいです、お互い元気にいきたいですね!^_^

  • 記事への意見・感想などお待ちしております