ペースメーカーを入れてこれで安心!またすぐに元通りの生活が出来るぞー!!
と、なれば良かったんですが、当初自分は退院してからしばらくの期間はネガティブ思考や不安な日々が続きました
性格的な事もあるとは思いますが、なぜ自分が退院後しばらくそのような不安な気持ちになっていたのか、またそれをどうやって乗り越えたのか等をお伝えします
なお、この記事は以前に投稿した「ペースメーカー手術をして変わった事」より1部分を掘り下げた記事となっていますので、よかったらこちらも参考にして下さい
また心臓が止まるんじゃないかと不安になる
本当に大丈夫なの?
正直に言うと、ペースメーカーを植え込んだものの、「ホントにこれでオレの心臓は大丈夫なのかよ?」と半信半疑になっていました
ペースメーカーを植え込めば不整脈に対して突然死は防げると言われ、頭の中で理解してるつもりでしたが、どこかで「そうは言ってもまた心臓が止まって目眩や動悸が起きたら…。何かの拍子でペースメーカーが不具合を起こすんじゃないか?」と、とてつもなく不安になりました
外に出るのが怖い
上記の不安に加えて自分が特に思ったのが「外に出た時の恐怖」でした
入院中にもし万が一何かあれば「看護師や医師がいるから大丈夫」と思っていましたが、
いざ退院して外に出ると、「何か起きたらどうしよう、むしろ何か嫌な事が起きるんじゃないか?」と正直ビビってしてしまい、外に出るのが怖かったです
人によっては考え過ぎと思うかもしれませんし、周囲の人からも「ペースメーカーを入れたんだから大丈夫だよ!」と励ましの言葉をもらったりもしましたが、上記の理由から自分は当時「あんたらにペースメーカーを植え込んだオレの気持ちの何が分かる!?」と言葉にこそしませんでしたが、励ましの言葉を素直に受け取ることが出来ませんでした
言い方が悪くて申し訳ないですが、ネットでペースメーカーを植え込んだ当事者の事を調べても、出てくる事は「ペースメーカー植え込めば、また元気な生活が出来ます」とか、よくありがちな医療関係のホームページやまとめサイトばかりで、本当にオレが欲しい情報が見つけられない事にも苛立ちを感じてました
そのくらい当時はペースメーカーに対して半信半疑だったし、周囲からの優しい言葉にも素直に感謝する事が出来なかった事をここで白状します
心臓の動きに敏感になる
実際にペースメーカーが作動したかは分かりませんが、とにかく心臓の動きに敏感になりました
意識が心臓方面に行っていたのもありますが、少しの動作で「あっ、今オレの心臓動いたか!?」とか「心臓の動きやべぇ速くね?」というのを何となく感じるようになりました
単に心臓の動きが速いな〜程度に思えればよいのですが、当時はそこまで考えられる余裕がなくて、「ペースメーカーの不具合による動悸なんじゃないか?」とか、ほぼ全ての出来事にマイナス思考が働いていました
眠れない、とてつもない不安
最高に怖かったのはなんと言っても寝る時でした
ペースメーカーを植え込んだこの先の人生に対しての不安を感じるのもありましたが、それ以上に「寝ている間にまた何か起こるんじゃないか?」という不安が絶えず襲ってくるんです
それと言うのも、ペースメーカーを植え込む前の話ですが、初めて完全房室ブロックにて体の異変を感じたのがまさに寝ている時で、その日の夜自分は普通に寝ていたのですが、寝ながらにして意識がふわっと遠のくというか…何とも例えようのない感覚で思わず目が覚めました
目を覚ました途端、激しい動悸と目眩に襲われて、自分でも一体何が起きてるのか分からない状態で、今にして思えばその頃から完全房室ブロックの症状はあったのかもしれませんが、当時はまだこの状況を何も理解する事が出来ず、ただただテンパるだけ…
そしてその頃から寝るという事がとてつもなく怖くなり、ペースメーカーを植え込んだ後でも「また寝てる時に意識がふわっと飛んでしまうんじゃないか」と不安な夜が続きました
どうやって乗り越えたか
正直これと言った確証はありませんし、気が付いたら割と普通な生活に戻っていたのですが、しいて言うなら
- 頑張れたノートを作った
- とことん趣味を楽しんだ
この2つはかなり重要なポイントだったかなと思っています
1.頑張れたノート
実物のノートでもスマホのメモ帳でも何でもいいです。1日の出来事やその時感じたことをノートに書きました
その中には「すごく不安」「気持ち的に苦しい」などのネガティブな事も書きましたが、それと同時に「15分だけだったけど外に出れた!意外に出来たぞ!」「少し動悸を感じたけど、以前と比べて大丈夫だった!」「オレは凄ぇ!頑張った!カッコイイ!」とか、小さな出来事でもとにかく頑張れた事を書いて自分自身を褒めまくりました(笑)
箇条書きでも、良い事や悪い事、その時の気持ちや1日の出来事をメモしておくことによって、意外に気持ちの整理って出来るもので、後から見返しても「そういえばこの時こんな気持ちだったよなぁ〜」と振り返る事が出来るので、頑張れたノートは結構オススメです
2.とことん楽しいと思う事をやった
これも意外に重要で、とにかく自分の楽しいと思う事をしました
むしろ何もしてないと自分の場合はどんどんネガティブ思考に陥るので、それまで未プレイだった積まれているゲームを消化したり、以前から気になっていた山登りを新たな趣味として始めたり、友達と会って雑談したりと、なるべくネガティブな方向に気持ちが行かないようにしました
そうする事によって、いつの間にかそれまでの不安だったりネガティブな思考は次第に薄れていったような気がします
なので新たな趣味を見つけたり、友達と会ったり、自分にとって楽しいと思える事を見つけるのはとても大切だと感じました
最後に
そうは言っても、未だに不安になったり、ネガティブな思考に陥る時があります
自分の場合ですが、そんな時はその感情に正直になっています
「ダメだ〜気分落ちてるわ。うん、無理!寝る!」とまあ極端ですけど、気分が落ちてる日はそのまま落ちっぱなしで1日終わる事もありますし、とにかく無理に気分を上げようとしないという事を実践しています。逆に無理に気分を上げても良い方向には行かないし、何より自分が辛い!
それであれば自分の感情を自分自身が素直に受け入れてあげれば、意外に気持ちが楽になりますよ
もしペースメーカー当事者の方で現在ネガティブ思考や不安な気持ちになっているのであれば、考え方によってはきっといつかそれらも含めて「良い思い出」として思える時が来ると自分は思っています
おしまい!
今まさに自分がその状況だったので、励まされました(*_*)
やっぱり気持ち的にも不安や怖い時もありますが、前向きに過ごして行きたいと思います(^^)
>>あきさん
コメント頂いた時に「そういえば退院してすぐの頃は不安だったなあ」と思って、さっそく記事に書かせてもらいました(^_^;)
自分も少なくとも数ヶ月は不安だったり落ち込んだりしてたので、無理なさらずマイペースで過ごすのが良いのかなと思います
そうですよねっ(^^)(^^)経験者からの話を聞けるのが一番説得力あります。
入院中に、回りのおばあちゃん達に若いのにとか可哀想な顔をされたりして気持ち的に大分落ち込みましたが、ペースメーカーを入れて元気になれた事を今生きれてる事に良かったって前向きに考えていきたいですね🐻
吉川さんも色々回りからも言われて辛い思いもしてこられたと思いますが、お互い前向きに行きましょうねー☺☺
>>あきさん
そう言ってもらえると本当ありがたいです!
半年に1回のペースメーカー検診で病院に行くと、周りはやはり高齢の方が多くて「同伴者かと思ったらあんたかよ!?」みたいなリアクションだった時がありました(^_^;)
ありがとうございます。
まだ植え込み部分が安定しない頃だと思うので、お大事にして下さい!