今でこそ、自身がペースメーカーを植え込んでる事をカミングアウトしていますが、植え込み当初はその事実をどの範囲の人まで伝えるか結構悩みました
今回の記事では
- どの範囲の人までカミングアウトするか
- どの程度その人にこちらの話を伝えるか
- その理由、自分が思う事
についてお伝えしたいと思います
家族・兄弟
家族や妹、弟に関しては自分がペースメーカーを植え込む時点で医師からの説明を受けていたので、必然的に全員が周知する形になりました
出来ることなら家族と言えどあまりおおごとにしたく無かったのもありますが、こればかりは無理でした
また家族のサポートのおかげもあって、肉体的・精神的な負担もかなり軽減出来たので、たとえ言いづらい問題であっても、家族にはペースメーカーを植え込む事を伝えて置いた方が良いと感じます
親戚・祖父母
上記の家族・兄弟と連動して、ある程度の親戚(従兄弟や親兄弟など)にはペースメーカーを植え込んだという話が広がりました
ただ、ここで問題になったのが「祖父母へ伝えるべきか」でした
父親側の祖母(祖父は他界)には病気が発覚した際に従兄弟が連絡していて、状況はある程度伝わっていたのですが
問題は現在住んでいる秋田県の方の祖父母でした
結論から言ってしまえば、現在も秋田県の祖父母は自分がペースメーカーを植え込んだ話を知りません
年齢もあって、余計な心配はさせたくないのが1番の理由ですし、ちょうど自分がペースメーカーを植え込んだ数ヶ月後に、祖父の兄弟が同じくペースメーカーを植え込んだ件もありました
その時の祖父のえらく心労した様子を見てるのもあって、まさか孫も同じくペースメーカーを植え込んだと知ったら、その落ち込みようは容易に想像できました
なので、家族とも話し合った結果、「祖父母には黙っていよう」との結論に至りました
若干心苦しい時もありますが、「真実を伝えないことも優しさの1つ」としてグッと堪えている現状です
会社
その当時務めていた会社には病気が発覚した時点で内容を伝えていたので、退院後も職場のサポートもあり、なるべく無理のない範囲での業務を考慮してもらいました
また、現在秋田県で務めている会社にも、面接の時点で「ペースメーカーを植え込んでいます」と、初めの段階で自身の状況を伝えました
自分の場合は一般雇用での勤務なのですが、後からになって「実はペースメーカーが入ってます」となるのが嫌だったし、
何より障害者手帳を持っている場合は税金の控除額が変わってきますので、新たに仕事を探そうとした時には予め会社には素直に伝えておいた方が良いです
親友とか
本当に腹を割って話せる親友には、このペースメーカーを植え込んだ話を伝えてあります
特に気遣って欲しいわけではないのですが、自分が本当に大切だと思っているからこそ、正直に話をしました
そうは言っても、時折悩んだり落ち込んだりする時があるので、そんな時に家族以外で親身になって話を聞いてくれる親友などは本当に心の支えになっています
どの程度その人にこちらの話を伝えるか
これはペースメーカーを植え込んだ当事者側の問題として考えているのですが、
ペースメーカーを植え込んだ事を伝えた際に、どの範囲まで相手に伝えるかを考える時があります
それと言うのも、「ペースメーカーを植え込んだ」という事実を伝えるだけならまだしも、その時の心情などを1から10まで事細かに伝える必要は無いと思っています
確かにペースメーカーなどの心臓の手術した話はパッと聞けば想像を絶すると思われます
しかし、その大変さや苦悩などは当事者だけにしか分からない部分があります
自分もその辛さを他人に伝えたい、吐き出したい時が少なからずあるのですが、残念ながら聞く側によってはそれが「不幸自慢」に捉えられてしまうケースもあります
実際のところペースメーカーを植え込んだ事によって落ち込みこそしたものの、自分が不幸に思った事はないのですが、人によっては「悲劇のヒロインぶるなよ」「世の中にはもっと大変な人がいるんだよ」などの反論が来ることもあります
まあ相手側の言い方の問題もありますが、当事者側としても、あまりこちらから心情的な話や事細かに伝えるのはほどほどにした方が良いかもしれません
まとめ
家族や兄弟、職場や親友など、ペースメーカーを植え込んだ事を伝えなければいけない場合や、伝えない方が無難な場合があります
また、なるべくなら自分の気持ちを全て話してしまいたい時もあるのですが、場合によってはそれが相手からしてみれば良く思われないケースもあります
ペースメーカーに限った話ではありませんが、そこらへんを配慮してお互い気分の良い関係を築いていきたいものですね
おしまい!
記事への意見・感想などお待ちしております